「天然林」と「人工林」 [09/01/16]
さて、前回は「森ってどんな場所なのか?」について、書かせて頂きましたので、今回は、「天然林」や「原生林」、「原始林」や「人工林」といった、森の種類について、ちょっとお話ししたいと思います。
「森林」や「森」と聞いて、多くの人が思い浮かべるイメージは、「原生林」や「天然林」かと思います。
「天然林」とは、「自然につくられた森」を指します。つまり、種がどこからか飛んできて、それが根付いて、自然に生えた樹木や低木の集まりを言います。
天然林はその後、例えば里山(右の写真)のように、薪などの燃料をとるために木が伐採されるなど、人の手が加わることもありますが、伐採された後は、また自然に木が生えてきて、その森は新しく生まれ変わってゆくので、これもまた、やはり「天然林」ということになります。
一方、自然に誕生した天然林の中で、一度も人に伐採されたこともなく、山火事などの天災に見舞われたこともない森を「原始林」と言います。ただ、どんな奥深い森も、長い歴史の間には、火災や伐採に遭遇しているものなので、厳密な意味での「原始林」は、地球上にあまり存在しません。
この原始林に準ずるものとして、「原生林」があります。長い期間にわたって、伐採や天災のない森のことです。日本でいえば、「屋久島(左の写真)」や「白神山地」などが、原生林に当たります。
そして、唯一、人が植えて育てた森が「人工林」です。これは、家の柱や梁、また家具や食器、さらには船や酒樽といったものをつくるための材料として育てられた木の集まりです。
人工林とはこのように産業化された森であるため、「経済林」とも呼ばれ、その性質上、価格競争や需要減少などによって供給先が減少すると、簡単に放置され、荒れてしまう質のものです。
「森」をその成り立ちから大きく分けると、ざっとこんな種類になります。「人が植えたのか?」、「自然に生えたのか?」・・・という点が、森を見る時の大きなポイントになります。
さて、今、森林をめぐって問題となっているのは、「原生林のむやみやたらな伐採(世界規模)」と「人工林の放置(日本国内)」です。つまり、伐採すべきではない森の伐採と、伐採すべき森の放置です。
次回は、この「人工林」について、もう少し詳しくお話ししたいと思います。



