2008年最後のブログ [08/12/27]
こんにちは、みずたにです。
私の田舎は京都府の天田郡という山奥にあり、土壁造の平屋で、室内は土間、石で造った暖炉が、離れには薪風呂があり、庭では鶏が元気よく歩き回っている、自然豊かなところです。
そこに住んでいた祖母が亡くなって十数年経ちますが、亡くなってからは一度も訪れていません。
というのは、幼少の頃のそんな田舎の自然風景が、今まったく変わってしまっているのを見ると、自分の想い出が潰されてしまうような恐怖感をいだくからです。
現在私は西宮で都会暮らしをしています。
よく姉の子供が家に来て、私のパソコンや携帯電話を勝手に使ってゲームをして遊んでいます。その遊んでいる時の笑顔を見ると、可愛いなと思う反面、ふと、日常生活の中で全く自然を味わうことなく成長すると、どうなるのかな・・・なんて思ったりします。
今の子供たちは、小さな時からパソコンや英語などを学習でき、確実に今の時代よりも技術の進歩の恩恵を受けることができると思います。でも、自然や環境というものを念頭において、何かをすることができるのかな?と思います。
今、私は建築の仕事をしていますが、幼少の頃の田舎の記憶があるから、木や環境に対しての意識を持てているのだと思います。
この蛍池の事務所は、駅から少し距離があるんですが、いつも遠回りして散歩しながら、事務所へ向かっています。
ここ豊中は、昔の趣ある住まいと高層マンショが半々くらいの割合で混在し、町並みが壊れつつあるような気がしています。
歩きながら、「ここにこんな家を建てたいな」、「ここに殺風景なマンションが建てば、この一角の風景は崩れてしまうな」・・・なんて想像します。
私は町の一角の家をつくることしかできませんが、その町の一輪の花が群を成し、歴史ある町の趣と、これからの町並みをミックスできるような住まいを造ることができればなと思っています。
これから先、建築という仕事をしていく中で、祖父母や両親が教えてくれたように、技術が進歩してゆく中での残すべきものの継承、持続といったことを、次世代の人達に伝えていくことができればと思います。
今年一年、目上の方に非常にお世話になり、助けて頂いたことによって、そんなことを改めて思う年の瀬です。
今年1年、ありがとうございました。皆さまもどうか良いお年を・・・。


